インフレとは?マイナス金利とは?わかりやすく解説。
インフレとは簡単にいうと物価が上っていくことです。
需要と供給の関係で、欲しい人が多ければ、物の値段が上がります。
物の値段が上がると、さらに上がるかもしれないから今のうちに買っておこう、という人が増えていきます。
すると多くの人が、早め早めに物を買うようになり、お金が流動するようになります。
その結果、経済全体が膨らんでいき、経済が活性化していきます。
高度成長期の日本が、まさにこの状態でした。
これがインフレです。
今の日本はデフレ
今の日本はデフレ状態です。
デフレは、モノの値段が下がっていき経済が失速していきます。
>> デフレとは?
デフレスパイラルに陥ると、どんどん生活は苦しくなり、経済格差が広がっています。
このデフレ状態を脱却するためには、インフレにしないといけません。
その為日本は、物価上昇率2%(インフレ)にすると目標設定しました。
この目標設定を、インフレターゲットといいます。
インフレにするために政府がとった政策
物価上昇率2%にするためには、どうしたいいでしょうか?
需要と供給の関係で、需要が多くなれば物価はあがります。
需要を多くするためには、給料があがり、お金にゆとりがあるようにしないといけません。
これに対して政府がおこなった対策は、マイナス金利政策です。
マイナス金利をとりいれ、インフレにしようというものです。
マイナス金利とは?
マイナス金利と言ってもピンと来ないかもしれません。
簡単に言うと、マイナス金利とは、銀行にお金を預けると、お金が減ると言うことです。
いままでは銀行にお金を預けると、利子がつき増えていました。
しかしマイナス金利になると、銀行にお金を預けると、今までもらっていた利子を、今度は反対にとられるようになります。
結果、銀行にお金を預けると、お金が減っていきます。
これがマイナス金利政策です。
マイナス金利だから、銀行にお金を預けないほうがいい?
マイナス金利は、個人に対しておこなうのではないので、私たちは今まで通り、銀行に貯金をしても大丈夫です。
マイナス金利は、日本銀行(銀行の銀行)にお金を預けている、各金融機関(銀行)が対象になります。
マイナス金利の狙い
各金融機関は、今まで日銀にお金を預けていると利子がついていました。
預けていただけで、お金が増えていました。
しかしこれからは、お金を預けると利子を支払わないといけなくなるので、お金が減ります。
それならば、お金を企業に貸し出しをしたり、投資に回したりした方がいいので、各金融機関がお金を市場にだします。
その結果、中小企業などにお金が回るようになり、景気を刺激する事ができます。
そうなると、そこで働く人の給料が上がり、今までよりお金をつかうようになります。
すると物価が上昇し、インフレになるというものです。
それがマイナス金利の狙いです。
まとめ
今現在、マイナス金利を導入して成果がでているのかというと、目に見えて効果があるようには思えません。
また政府・日銀は物価上昇率2%目標(インフレ・ターゲット)を、2016年後半から2017年前半へ後ろ倒しにしました。
元日銀副総裁岩田さんは、自宅のタンス預金コストは、盗難や紛失のリスクを考えて約2%ぐらい、そう考えると、マイナス金利-2%ぐらいまでは可能性的にあるのではないかと言っていました。
今後、マイナス金利がどのようになるか?注目したいと思います。
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