デフレとは、簡単にわかりやすく言うと物価が下がること。
2016/09/01
「デフレ脱却」安倍首相がよく口にしている言葉です。
デフレと、正式にはデフレーションといい、縮小していくという意味です。
ですのでデフレとは、物価が下がる事を意味します。
また景気の良い、悪いに関係なく、品物の値段が2年連続して下がっていればデフレと呼びます。
なぜデフレになると困るのか?
品物の値段が下がる事は、生活する上では嬉しいことです。
しかし、あまりにも値段が下がりすぎると、いい事はありません。
品物の値段が下がっていくと、その商品を作っているメーカーや店は、自分のところも安くしないと商品が売れないということになり値下げ競争が起こります。
値下げ競争が起こるということは、売れても儲けが少ないということです。
また値段を下げてもやっていけるようにするためには、その商品に係る経費を削減しないといけません。
商品のメーカーは、取引先の工場に、値段を下げろと交渉し、仕入れ価格を下げさせます。
また社員の給料を下げたり、ボーナスを減らしたり、人員を削減したりと、値段を下げていきます。
デフレが加速すると、働く人の給料が下がります。
給料が下がれば、新しい商品を買う意欲が低下します。
そうすると、商品がますます売れなくなります。
これをデフレスパイラルと呼びます。
デフレスパイラルとは?
スパイラルとは、螺旋階段のこと。
螺旋階段を下に向かって降りていくように、物の値段がどんどん下がる、それがデフレスパイラル。
デフレが進むと給料が下がります。
給料が下がると、生活が苦しくなります。
生活が苦しくなると買い物を控えますし、少しでも安い物を買おうとします。
その結果ますますモノが売れなくなり、景気が悪くなっていきます。
この悪循環が、続いていきます。
デフレが進むと国が弱くなる
デフレの影響は、民間企業だけの問題ではありません。
民間企業の給料が下がると、公務員の給料が下がります。
公務員の給料は民間企業や、私たちの税金から支払われています。
その税金が少なくなり、国に入るお金が少なくなるからです。
また公務員の給料だけでなく、年金の支給額、また国が使える予算も減ってきます。
国の予算が少なくなると、社会保障や医療費・公共事業など、色々なことができなくなります。
デフレスパイラルは、いちど陥るとなかなか抜け出すことが難しいのが特徴です。
だから安倍さんが、「デフレ脱却」という言葉をよく口にしているのです。
58秒から1分25秒まで、デフレについて説明しています。
デフレのまとめ
物価が下がると、私たちはすごく嬉しいですが、会社の経営は苦しくなり、給料が下がります。
だから、結果的に家計が苦しくなります。
今の日本は、国が先導切って、緩やかなインフレを目指していますので、日本のデフレは底が近いと言われています。
>> インフレにするために、政府がおこなっているマイナス金利とは?
シェアしていただけると助かります。